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構造屋のつぶやき

丹波篠山から木質構造(木造)とベトナムの情報を発信します。

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混構造かどうか?判断を誤るとたいへんですね。

混構造かどうか?判断を誤るとたいへんですね。

日経アーキテクチャーの記事ですが、木造に、一部に鉄骨の梁を使ったら、
確認申請で「混構造」と判断されて、適伴にまわったとか。
適伴にまわると、費用も時間も、バカにならないですね。

着工が遅れて、完工が遅れて、たいへんですね。

ところで、混構造かどうかの判断ですが、一番多く聞くのは、
「水平耐力要素が1種類か、異種混構造か?」
ということでしょう。

鉛直荷重に対して、梁の一部を、柱の一部を、異種で構成するのは、
「混構造ではない」という判断が、多いように聞いていますし、
私の経験する限り、そのとおりの判断になっていると思います。

一方、木造に鉄骨のラーメンを組み込むとか、
木造にRCの耐震壁を組み込むとか、これらは混構造ですね。
もちろん、1階をSやRCにして、2階より上を木造にするのも混構造。

考え方としては、
①外力を異種要素で協力(タイアップ)して負担するか、
②外力に対して負担する要素が明確に区別できるか
ということじゃないでしょうか?

梁1本、柱1本にかかる鉛直荷重であれば、その梁・柱が負担するのは
明らかですね。
ところが、水平耐力要素として、木造筋交あり、RCラーメン有りとなれば
どちらが、どれだけ、どう負担するか?悩ましい問題ですね。
こうなると「混構造」ということじゃないでしょうか?

また、鉛直荷重は全て木造で、水平力は全てRCで、負担するとしても、
建物全体としては「混構造」でしょう。

ところで、木造にスチール製のブレースや「制震装置」を取り付ける場合が
ありますね。これはどうなるか?
木造の場合、「水平耐力要素」というのは、筋交そのものや、合板そのもの
だけでは無しに、その周囲の柱や横架材を含めて全体で「水平耐力要素」を
構成します。その一部に「木」以外を使っても、その「水平耐力要素」と
しては「木造」という判断でしょう。
あたりまえの話ですが、ビスや釘は「鉄」ですから。

こんなふうに考えて設計していますが、いかがでしょうか?
審査機関の方々。




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プロフィール

丹波篠山の構造屋/ジョインウッドの波多野です。

Author:丹波篠山の構造屋/ジョインウッドの波多野です。
ようこそ、構造屋のプログへ。
㈱ジョインウッド一級建築士事務所
代表 波多野隆之
(構造設計一級建築士)

丹波篠山で、木質構造(木造)専門の構造設計事務所をしています。
http://www.join-wood.co.jp/
ベトナム情報も満載です。
http://voinwood.blog.fc2.com/

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